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受験する前のこと

 受験する前にしなければいけないことは、聴覚障害を持つ人の場合にはふたつあります。
 ひとつは医学部を受験する人みんながしなければいけないことで、勉強。
 もうひとつは障害を持っていて、受験するときや今後の学業にその障害が支障になるかもしれない場合に受験前に大学へ障害についての説明をする、ということです。これは出願のとき(願書を出すとき)にします。
 後者については、人や大学によってはしなくてよいと考える場合もあるかもしれません。
 それは聴力の程度やコミュニケーションの方法などによってさまざまですが、ひとつ気を付けなければいけないのは、これまでに問題がなかったからといって今後問題がないとは限らない、ということです。また、自分で問題がないと思っていても、周囲がそう思わない場合もあります。特に幼少のころから聴覚障害のある人の場合、どうしても周りから入ってくる情報が限定されてしまい、「周りから見た自分像」というものが把握しにくい傾向があります。そういったときにお互いの意識のズレから起こる誤解を少しでも防ぐという意味では、早いうちに自分がどういう状態であるかの説明をしたほうがよいかもしれません。
 前置きが長くなりましたが、受験勉強勉強と出願、このふたつについて詳しくお話しましょう。
受験勉強のこと / 出願のこと

【受験勉強】
 医学科を目指そうとしている人が、もっとも頭を悩ませる問題は障害の有無にかかわらず受験勉強のことですね。
 けれども、実はわたしたちこの会のメンバーは聴覚障害の程度とは関係なしに、ふつうに医学部を目指す人と同じ勉強をして医学部に入りました。聴覚障害を持っていることを理由に、高校や予備校やその他で特別な勉強をしたというわけではありません。入学前の間、聴覚障害を持っていることで特別に何かしてもらったことがあるわけでもありません。せいぜい、席を前にしてもらったことくらいです。
 なんだ、参考にならないじゃないかとがっかりなさらないでください。
 それは、受験に関しては高校までの勉強をきちんと積み上げて、その上に医学科の二次試験の対策を重ねていけば、聴こえる聴こえない関係なしにあとは自分のやり方や努力でどうとでもなるということの裏返しでもあります。
 とはいえ、「どう勉強するか」というのは大きな問題です。最近は他の大学を卒業してから、あるいはいったん就職してから再受験するということもありますし、聴覚障害を持つ人にとってもそれは可能性のひとつですが、とりあえずは高校までの勉強のことをお話します。
 難しいことを考えすぎる必要はなく、最初に手をつけなければいけないのは自分が何をわかっていて、何がわからないのかということをはっきりさせること、そしてわからないことについてどうしたらいいか考えることです。それが今からできる一番目のステップです。次のステップはどうしたらいいか考えて実行することですが、これは人によっていろいろやり方がありますから、自分で合う方法を見つけていくしかありません。たとえば試験でわからなかったところを重点的に復習する、わからなかった問題と同じタイプの問題をたくさん解く、などは多くの方がされているかと思います。
 すぐさま医学部に入れるようなコツは、教育については門外漢のわたしたちからは提案できません。ただ、聴覚障害を持っていることで医者になることをあきらめる必要はまったくないことをお伝えします。

【出願】
 多くの学校がセンター試験の成績を利用しており、その次に二次試験がくるというかたちになっていますので、センター試験と二次試験の最低2回、出願の機会があります。出願する大学が増えれば、それぞれの大学へ出願のときに自分の障害について説明します。 まず、センター試験ですがわたしたちが受験したころはセンター試験英語のリスニングがありませんでした。だからセンター試験については何も考えなくてよかったのですが、今はリスニングがあります。
 詳しいことは「センター試験情報」のページから、その年度の「受験案内別冊」をご覧になってください。そのなかに身体障害にかかる項目があり、聴覚障害を有する場合の申請方法が記載されています。そちらを参照してください。
 二次試験について各大学へ願書を出しますが、このときに大学によっては募集要項に「身体に障害を有する者」などの項目があるかと思います(大学によっては帰国子女などと同じページにあります)。滋賀医科大学を例に出しますと、障害の種類と程度や高校でその障害に対してどのような措置をしていたかということ、受験時および大学に入学してから希望する配慮、日常生活はどのようであるかなどを紙に書いてあて先まで提出します。
 ここで、障害の程度と大学の試験方式にもよりますが、配慮として考えておきたいことは
  • 試験前の注意事項の説明を紙に書いて渡してもらう
  • リスニングがある場合、その免除か代わりの方法
  • 面接がある場合、面接官への事前通知
  • 面接の方法がグループ面接の場合、1対1の面接に変更してもらう
 などがあります。
 ところで残念ながら、募集要項に電話番号の記載しかなく、FAX番号が書いていない場合があり、出願する前に大学に問い合わせたい場合に不便です。そのような時は余裕を持って封書で連絡するか、電話のできる人に頼んでください。

医学部医学科について:前項|もくじ|次項:受験当日(閑話休題)
文責:Kumiko

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