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医学部医学科について

 医者になりたいと思っている人、そして医学部(医学科)受験を考えている人へ、まずは医学部についての簡単な説明をさせていただきます。
 「そんなこと、もう知ってるよ」と思った方、さらりと読み飛ばしてください。

 最初に、医学科は6年制です。ふつう大学は4年間ですが、医学部医学科や歯学部、獣医学部、薬学部は6年間通わなければいけません。6年間を終えてやっと医師国家試験を受け、免許をもらって医者になることができます。
 では6年間、いったい何をするのかといえば、おおむね次のようなことをします。
(大学によって違いがあるので、くわしいことは各大学の大学案内をごらんください)。

【基礎教養課程】
 大学によってその期間も内容もさまざまですが、入学してからおよそ半年から1年半ほどの期間は生物、物理、化学、数学、英語、第2外国語、哲学、倫理学、心理学などの基礎教養科目を学びます。これは必修と選択が混じっているところが多く、きめられた単位をとれば進級できます。
(たとえば滋賀医科大学では1年生から2年生の9月末までが基礎教養課程です)

【専門教育課程 (基礎医学・臨床医学)】
専門教育課程-1:概要と問題点
専門教育課程-2:問題への対策
専門教育課程-3:実習(解剖など)
専門教育課程-4:少人数能動学習(チュートリアル教育)
 だいたい2年生で、専門教育課程に入ります。
 これはおおまかに基礎医学と臨床医学にわけられ、基礎医学では解剖学、生理学、生化学、薬理学、病理学、微生物学、ウィルス学などを学びます。また、解剖学実習やその他多くの基礎的な実習が行われ、数人単位のグループになって実習を行います。これは2年と3年のあいだの期間で行われ、早いところは2年生で基礎医学を終えます。
 3年ごろ、いよいよそれぞれの病気についての詳しい勉強が始まり(臨床医学)、科目の分け方は大学によって違いますが、内科や外科、耳鼻科、眼科、精神科、小児科といった科ごとの勉強や、実際の診察法の勉強ににすすみます。ここで聴診器を使います(聴診器については別項)。ほとんどの大学で4年生の終わりか5年生のはじめまでには専門教育課程が終了します。この専門教育課程においては、すべての科目が必修です。

【臨床前実習】
臨床前実習-1:概要
臨床前実習-2:医療面接(問診)
臨床前実習-3:聴診
臨床前実習-4:打診・視診・触診
臨床前実習-5:外科的手技・心肺蘇生法
 臨床実習に入る前に、臨床の現場で必要となる基礎的な主義を学ぶための実習を行います。専門教育課程の中に含まれています。

【CBT・OSCE】
 たいていのところでは専門教育課程が終了して、実際に病院での実習が始まります。ここで、4年生の終わりに全国統一で共用試験が行われ、ひとつは CBT (Computer Based Test) 、もうひとつが OSCE (Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験、通称オスキー) が行われます。
 CBTはその名の通りコンピューターを使って行う試験で、4年間の知識の総まとめです。  OSCEは臨床で実習するときのための基礎的な診察法についての試験で、臨床前実習で学んだことが問われます。

【臨床(病院)実習】
臨床病院実習-1:はじめる前に
臨床病院実習-2:コミュニケーション
臨床病院実習-3:シーンごとの問題
臨床病院実習-4:おわりに
臨床病院実習-5:余談(診療所実習でのできごと)
 おおかたの大学では、5年生ごろになると病院へ実習に行きます。もっと早く実習に行くところもあり、大学によってさまざまです。
 「ポリクリ」とか「BSL(ベッドサイドラーニング)」という呼び方をしていることが多いです。
 自分の大学の附属病院のほか、関連病院といって外部の病院に実習に行くこともあります。病院実習の仕方は大学によってさまざまで、期間を決めて4~8人程度のグループでいろいろな科を次々に回っていきます(ローテーションが組まれています)。
 病院では外来や病棟の見学や、実際に患者さんの診察をさせていただいたり、問診をしてカルテを書いたりもします。

【就職活動】
就職活動-1:はじめに
就職活動-2:就職活動の前に
就職活動-3:マッチング参加・出願の前に
就職活動-4:6年生以降の動向
就職活動-5:採用試験
 医学生も就職活動をします。
 研修医として働くために必要なことです。

【卒業試験】
 医学部には卒業論文がありません。だいたい、6年生の秋から冬にかけて卒業試験があり、これに合格しないと卒業できません。

【国家試験】
医師国家試験にかかる申請-1:厚生労働省の告知
医師国家試験にかかる申請-2:具体例
 国家試験は、今現在2月中旬にあります。試験は3日間、選択式です。

 以上のような流れで6年間を過ごします。大学によって特色があり、「少人数能動学習」という学習方式を取り入れている学校もあります。滋賀医科大学や帝京大学では臨床医学を学ぶ際に、6人から7人程度のグループで患者さんの問題について討論しあいます。筑波大学では基礎医学の時点から少人数能動学習を取り入れており、このときの対策についてはまた項を改めることにします。
 大まかにどんなことをするか、想像していただけたでしょうか。
 医学部医学科の特色として
  • 6年間である
  • 専門教育課程の科目が必修である
  • 科目の数が多く、記憶量も膨大
  • グループでの共同作業が多い
  • 耳に頼る診察法がある
 などがあることをまずは心に留めておいてください。医者になろうとするとき、今は卒業してから2年間の研修が義務付けられていますから、「人間とかかわっていく」ことは避けられません。2年間の研修の後は大学院で研究の道を選ぶこともできますし、人とかかわることの少ない科も存在しますが、そこに至るまでに患者さんだけではなく同じ学年の同級生、先生方、病院のスタッフの方たちも含めてコミュニケーションが大事になってくる局面はたくさん存在します。

もくじ|次項:受験する前のこと
文責:Kumiko

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