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就職活動-5

 最後に、採用試験のことについてお話したいと思います。

【採用試験】
 多くの病院では7月末から8月末にかけて、採用試験を行います。
 採用試験の内容は病院によって違いますが、おおむね面接・筆記試験・小論文の3種類です。面接のみのところや、筆記試験だけのところもあります(自大学の附属病院などは面接なし・筆記のみのところもあります)。
 これは本当にバリエーションに富んでいるので、病院見学・実習のときに研修医の先生と一緒にいるチャンスがあれば、必ず採用試験の内容について聞いてみてください。
 マッチング対策の詳細についてはここでわたしが書いていることよりも、『ハローマッチング '07 (毎年新版が出ます)』や『医学生のためのマッチングガイド』などを読んだほうが、はるかにわかりやすいし、ためになります。
 以下では主に聴覚障害と関係のありそうなところのお話にとどめておきます。

(1) 筆記試験・小論文
 筆記試験や小論文のあるところでは、もし不安ならば事前に注意事項を書面で伝達していただくようにお願いしておいたほうが良いかもしれません。
 あるいは途中で何かあれば、筆談で伝えていただくようにお願いしておくと安心です。

(2) 面接
 面接にもいろいろな種類があり、中には少々意地の悪いタイプの面接もあるのですが、それは上記の本を読んだり、自分で調べていただいて準備していってください。
 そのうえで、事前の準備に付け加えるとすれば下の3点です。
「面接の形式を確認しておく」
 わたしが採用試験を受けた病院のうち、1箇所は複数人での面接形式でした。
 この病院の場合は事前に面接形式を知らせず、わたし以外の人たちも「複数人である」ということを知らずに驚いていたので、事前の準備ができないまま試験を受けることになりました。
 複数人とはいってもディスカッションではなく「順番に答えていく」というだけの形だったので、何度か聞き返させていただいた以外は普通に面接を終えることができたのですが、事前に病院の面接形式をしっかり調べておく必要があると感じました。
 複数人がディスカッションするような面接形式であれば、変更していただくようににお願いするか、手話通訳など必要な配慮を申し出る必要があるかもしれません。

「自分の聴覚障害について、説明できるように整理しておく」
 難聴の程度をデシベル数で表しても、専門外の先生にはいまいちピンとこないことが大半です。また、補聴器や人工内耳をつけてどの程度聞こえているのかも人によって違います。
 この作業がいちばん難しいかもしれません。
 なぜなら「どの程度聞こえているか」は非常に主観的な問題であり、また聴覚障害を持つ人個人にとっては比較対象がないために、自分の聞こえがどの程度かを言葉にすることが難しいです。けれども、これは必要なことであると思います。
 ヒントとして。
 音としては聞こえるが言葉としては唇を見なければ認識しにくいこと、そのため院内PHSでは聞き取りが落ちる可能性が高いこと。
 補聴器あるいは人工内耳をつけた状態で、ナースステーションのアラームが聞こえるかどうか、また聞こえても何の音か判別できるかどうか。
 以上の2点が客観的な指標としても使えるので、説明しやすいと思います。

「自分の聴診器などは必ず持っていく」
 わたしは結局、事前によく話し合いをさせていただいたことと、試験官に話し合いをさせていただいた先生がいらっしゃったおかげで、面接で聴診器やFMシステムを見せることはありませんでした。
 しかし、「聴覚障害を補うために使っているものがあるかどうか」という質問を想定して、聴診器とFMシステムは面接のとき必ず持って行きました。
 また、前回「就職活動-4」の「お話をするときに気をつけたこと」とかぶりますが、面接のときに気をつけたいポイントには次のようなものがあります。
「質問が聞き取れなければ、あいまいにせず聞き返す」
 なによりもまず、これが大事です。
 聞き返しかたにも工夫が必要で、「えっ?」では少し印象が悪いですね。
 だから、聞き取れたところまでは確認の意味でも反復し、それ以外の文が聞き取れなかったのでもう一度お願いします、と言うように心がけました。まったくわからなければ「もう一度お願いします」と、何度でも確認を取ってください。

「あいまいなところは反復する」
 聞き取れたけれども内容が正確かどうか不安なときは内容を反復し、そのうえで「これで良いですか?」と確認をしてから質問に答えました。
 たとえば「~についてどう思いますか?」という質問に対して、「~についてどう思うか、ということですね」というふうに。
 さらに、聴覚障害に関しての質問がされることがあります。
 わたしが聞かれたものは、次の通りです。
「聴覚障害を補うために、必要なことはありますか」
 これに対して、自分は「先生がたをはじめ、スタッフの皆さまの協力が一番必要である」という旨を答えています。これは人によってさまざまでしょうし、聴覚障害の程度によって異なりますから、自分でよく考えていってください。
 この質問を見てもわかるように、自分の聴覚障害については聞かれることを想定して、ある程度きちんと言葉に整理する必要があります。
 さいわい自分は聞かれませんでしたが、「聴覚障害があっても医師として働いてよいのか」ということについても、自分なりの答えを出しておいたほうが良いでしょう。

 ここまで書いてきましたが、最後に。
「落ち着いて、受けてください」

 振り返ってみると準備が遅かったことや、足りなかったことがあると痛感するばかりです。
 紆余曲折ありましたが、なんとか研修先の病院は内定いたしました。
 ひとえに、研修先の病院をどうしようかということで悩んでいたときに相談に乗ってくださった大学の先生がたや、研修担当の先生がたのおかげでここまで来られたのだと思います。
 悩んだとき、迷ったときは、こちらの掲示板や、聴覚障害担当の先生に相談してみてください。いろいろな方のお話をきちんと聞き、そのうえで自分の道を選択していくことができれば、と思います。

就職活動-4:前項|もくじ|次項:医師国家試験にかかる申請-1
文責:Kumiko

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