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臨床病院実習-1

 数々の試験をくぐり抜け、CBTとOSCEに合格すると、病院での実習が待っています。
 5年生からはじまるところが多いですが、筑波大学や自治医科大学は4年生からのようです(各自で、各大学のカリキュラムを調べてください)。
 「ポリクリ」とか「BSL(ベッドサイドラーニング)」という呼び方をしていることが多く、自分の大学の附属病院のほか、関連病院といって外部の病院に実習に行くこともあります。病院実習の仕方は大学によってさまざまで、期間を決めて4~8人程度のグループでいろいろな科を次々に回っていきます(ローテーションが組まれています)。

 さて、それまで講義室や実習で勉強してきたことを、いよいよ病院のなかで実習していくことになります。どういうことをやるとか、やらせてもらえる範囲は大学や科によって異なるので、一概には言えません。
 聴覚障害があることで、気をつけておきたいポイントに絞って解説していきます。
【2005年9月:医師免許の付与に当たって遵守すべき事項について】
1. 患者に係る認知や患者との意思疎通を支援する補助手段を確保し、当該手段を活用した上で診療に従事すること。
2. 従事する医業の範囲は、障害を補う手段を用いて適正に行うことのできる範囲に限ること。
3. 他の医師や看護師等の医療従事者と連携して診療に従事すること。

 2005年5月12日付けで全盲の方が医師免許を申請し、障害者等欠格事由評価委員会の議論をふまえて医師法第六条〔免許証の交付および届出〕の規定により免許を与えられることになりました。しかし、その方が今後医師として働くうえで遵守しなければいけない事項もあわせて示され、それが上の3項目です。
 病院で実習するということは、「医療行為」を行う可能性があるということです。全盲の方に示された指針ですが、上のことを念頭において実習を行ってください。
 つまり、「自分のできることとできないことを知る」「無理をしない」ということです。
【はじめる前に】
 病院実習をはじめるにあたって注意する点は2つあります。

 (1) 同じグループの人と協力する
 (2) 病院に前もって聴覚障害のことを知らせる

(1) 同じグループの人と協力する
 臨床実習ではかなり長い期間、ずっと同じグループで行動することになります。滋賀医大の場合は1年間同じ顔ぶれで行動することになるので、グループのなかの関係作りが大事になってきます。
 わたしの場合はここで苦労しました(聴覚障害がある以前の、もっと基本的なこともあったのでしょう)。
 できれば「(耳のことも含め)あなたのことをよく知っており、協力してくれる人」と同じグループにしてもらえるよう、大学にお願いしておいたほうがいいかもしれません。

(2) 病院に前もって聴覚障害のことを知らせる
 滋賀医大のケースです。
 教授会議が開かれ、
 「病院実習で回る各科に告知をする
 ということが決められました。
 「病院」という場所は、患者さんの安全を第一に考えなければなりません。また、そこでは大勢の人たちが働いているわけですから、その業務に差しさわるようなことがあってはなりません。
 聴覚障害があることによって、患者さんの安全がおびやかされ、業務に差しさわりが出ないよう、あらかじめ各科の教授や看護師長に伝達され、そこから全体に告知がいきました。

(その他)
 臨床実習をはじめるにあたって、わたしが大学から出された条件は、「白衣の色を変える」ということでした。具体的にはピンクの白衣(?)で、「ピンクの白衣を着ている人が難聴」というふうに伝達されたようです。
 これは先ほど述べた「患者さんの安全を守る」「業務に差しさわりを出さない」という目的のため、相手に気づいてもらえるようにという意図でピンクになったのです。
 問題点としては、
 ・告知が不十分で、個人の趣味で着ていると思われた。
 ・医学生ではなく、医療事務などの人と間違われた。
 この2点が挙げられます。
 1年間が終わってみれば、とくに問題が発生したわけではないのですが、「ピンクの白衣を着ていたために問題が起きなかったのだ」とする考えかたもあり、先生がたのなかでも賛否両論に分かれたようです。
 これは議論の余地があると思われる点でした。
 個人的にはピンクという色が嫌いでなかったので、「まあいいか、大学の言い分も納得できる」ということで多少複雑な気もしつつそのまま着ていましたが、周囲も複雑な思いをしていたようです。
 聴覚障害者に運転免許を与えるとき、それとわかる目印(若葉マークのような)をつける、という議論に近いものもあるかもしれません。差別なのか区別なのか、なぜそれが必要なのか、そこを慎重に考えるべきだと思います。
 ここまで、長い前置きでした。
 次から、実際に実習していくときのポイントを解説していきます。

CBT・OSCE:前項|もくじ|次項:臨床病院実習-2
文責:Kumiko

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