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なぜ医者になりたいか part.1

 医者になるということを、みなさんはどう考えておられるでしょうか。
 どんな理由で医学部に入ることや、医者になることを選んだのでしょうか。
 「なぜ医者になりたいか」
 ということが、今日のテーマです。

 わたしの場合はといえば、はじまりは中学3年生の初夏でした。いきなり「難聴の研究をしたい!」というわけのわからないミョ~な使命感にボッと火がついたのが、そもそものきっかけだったようです。そして、どうもそういうことがやれるのは医学部であり、臨床ではなく研究をするという働き方によってだ、という漠然としたイメージで研究系の医者をめざすことにしました。
 思いこんだら「これだ!」と一直線なわたしです。漠然とした「こういうことができるだろう」という気持ちだけで、おりしも欠格条項改正の見込みが発表されたということもあり、ウッカリ医学部に来てしまいました。
 さて、医学部に入学しましたら、聴覚障害があっても臨床で働いている先生がいらっしゃるじゃありませんか!
 琵琶湖病院の藤田保先生(精神科医・難聴者外来担当)との出会いによって、いともあっさり「わたしも臨床で働けるかも、いや働きたい!」という方向に転んだわけです。
 ここからが迷路のスタートです。
 「臨床で働くお医者さん」という仕事を、ひどくあいまいなイメージでしかとらえてこなかったために、自分がなにをしたくて医学部に来たのか、どんな医者になりたいのか、そもそも何をしたいのか、医者になれるのか、という、考えてみれば根本的なことにぶつかってしまったのです。
 そのうえ専門教育課程の講義がはじまると、いままでのやり方が通じない。
 高校まで「自分の力でなんとかしてきた」と自負していたわたしにとって、このことは大きな衝撃でした(それまでだって、自分ひとりの力ではなかったはずなのですけれど)。講義に出て教科書を見るだけではわからない。いつしか講義から足が遠のいていき、立派な不登校児の出来上がり。結果的に、2年生を2回やることになりました。
 敗因は、思考と分析の欠如にあったのではないか、といまは推測しています。
 「自分は何をやりたいのか」
 「どうして自分は医者になりたいのか」
 この根本的な問いに対して、思考を停止させてしまいました。医者になりたいという気持ちだけが先走り、「医者とはどういう仕事で、どういう働きかたがあって、自分が患者さんに何を提供していけるのか、何を求められているのか、そもそも自分は医者になって何をしたいのか」という思考が抜け落ちてもいたのです。
 そのために、根拠のない漠然とした不安にさいなまれるということが長く続き、白状するといまもちょっと尾をひいています。
  なおかつ不安にさいなまれるだけで、考えるということをしてこなかったために、ずっと「問題解決の手段」を「自分ががんばることしかない」と思い込んできたのもまちがいのもとでした。
 (いまから思えばずいぶんと多くの人が、わたしを助けようとしてくださっていたのですが、その心に気づかず振り払ってしまったことが幾度となくありました。それにも関わらず、見捨てないで付き合ってくれた友人や先生がたには感謝の一念です)。

 さて、ずっと考えないできたこの問題。
 「なぜ医者になりたいのか」
 最終学年となったいま、そのことを改めて自分の心に聞いてみました。
 いまのわたしから出てきた答えは、やっぱりまだ漠然としていて「患者さんが病気や障害に付き合っていく手伝いをしたいから」ということでした。
 根治治療ができればもちろん、一時期の付き合いから別れまでをサポートすることになります。治療ができないのであれば、その病気・障害と付き合っていくことをサポートしたい、そう考えるようになりました。
 けれども、「病気や障害に付き合うお手伝い」だけであれば、なにも医者でなくてもいいはずです。
 いまはそういうお仕事がたくさんあり、医療系の職業だけをみても、看護師、臨床心理士、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士など、本当にさまざまです。カウンセラーや占い師、マッサージやアロマテラピーなどに癒され、救われる人もたくさんいます。
 また、いまは医者と患者と医療をとりまく状況はすごく厳しくて、「医者になる」という現実は甘いものではありません。多くの研修医や医者が、体にむち打ちながら働く現実。
 でも、病院に来てはじめて接する「お医者さん」として、患者さんの人生の一部に責任を持って関わりたい、そう考えています。そして、そういう関わりかたができるのが「医者」という仕事だと思います。本当はもっと大きな、個人をとりまく社会というものにも、医業を行うことでアプローチしていきたいけれど、これはまだ漠然としすぎています。
 それに、もっと心のシンプルなところから出てきたのは、「患者さんが良くなって、「よかった」と言ってくれるとうれしい」ということでした。
 正直な話、やっぱり「この仕事、向いていないんじゃないか」と思うこともあります。けれども、こういう患者さんとのやりとりを思い出すだけで「いや、もうやっぱり医者だ」と思える、単純にして猪突猛進なわたしであります。

 患者さんを含む人との出会いから多くのエネルギーをもらっていること、また人に対して自分も何かできることがあるのだと知ったことが、いまのわたしの力になっています。膨大な「覚えるべきこと」の量に死にそうになりながらも、なんとか勉強できているのはそのおかげかも。
 (今年、うちの大学は卒業生が全員合格したんだって。開学以来の快挙とか言っちゃって、すっごいプレッシャだよ、落ちてらんないよ、って感じだ……)。
 つぶやきにしては長かったか、反省。
 part.2 に続きます。次は、あなた自身のことを考えてみてください。

次項:なぜ医者になりたいか part.2
文責:Kumiko

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