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臨床前実習-4

 今回は「打診」について説明します。
 そのほか、あまり耳を使わなくてすむ「視診」「触診」についても、聴覚障害のある人が気をつけるべきことを書いておきます。

【打診】
 「打診」という言葉は、「聴診」や「触診」ほどには耳慣れた言葉でないかもしれません。
 「打診」というのは、その名のとおり「打つ」ことで患者さんを診ます。
 胸とお腹で行うワザです。
 どういう仕組みかといいますと、人間の体の中には中が空っぽになっているところ(空っぽの胃や腸、何もない「腔」)と、みっちり詰まったところ(肝臓や脾臓)と、その中間くらいのところ(肺)があるわけです。だから、体を軽く叩いて、その音の異常をみるのが「打診」です。
 中の詰まったリンゴと、スカスカのリンゴを叩いて、どんな音がするか比べてみてください。違う音がする、とわかりますか?
 中身が詰まっていれば、にぶくて低い音(濁音)になります。「ドン」。打ったときも「手ごたえ」を感じます。
 中身が空っぽであれば、軽くて短い音(鼓音)になります。「ポン」。打ったときも手ごたえがなくて、軽やかな感じです。
 その中間で、空気を多く含む肺は、低いけれども澄んだ音(清音)がします。「トン」。

 打診をどういうときに使うかというと、主に「あるはずのないものがある」ことと、「痛みがないかどうか」を調べるために使います。
 前者の代表的なものの1つ目が、胸水や腹水。胸やお腹に水がたまっている状態です。普通は何もないところに水があるわけですから、叩いてみると音が違う、というわけ。
 2つ目が、臓器が大きくなっていたり、臓器にできものができている、という状態。にぶい音が聞こえる範囲が広くなっています。
 講義などでもやると思いますので、勉強ですヨ~。

 さて、「にぶい音」「軽い音」といっても、その違いがよくわからないのが「聞こえづらい人」。
 これは、「手ごたえ」のほうを感じることにしましょう。
 中身の詰まったものと、中身のないものを叩いた時の手ごたえって違うはずです。ためしに肝臓の上と、肺の上を打診して、手ごたえを比べてみてください。
 これも練習が必要です。
 (聞こえる人も、最初は打診の音を聴いて「う~ん…なんか違うような気がする」「自分でやるとよくわからないけど、先生がやるとはっきりわかる」なんて言っています)。
 臨床前実習のときは、叩く場所と、手ごたえを感じることに注意してみてください。

【視診・触診のときに気をつけたいこと】
 視診と触診は、それをやるだけなら耳を使いません。見て、触ればいいのですから。
 気をつけたいのは、「視ること」「触ること」にばかり注意を向けると、見落とす情報がある、ってことです。
 たとえば「お腹が痛い」という患者さんのお腹を触診します。ここで、触ることにだけ気を向けていると、患者さんが漏らした「イタッ」という小さな叫びに気づかないことがあります。
 だから必ず、顔・全体を見るようにします。
 患者さんの持っている情報は、「ことば」だけではありません。その様子や表情も、もうすでに立派な情報になります。そういうところをフルに生かして診られるようになれば、立派な医者になれるかも!?
 また、触ったり見るときに、痛みの有無や、違和感があるかどうかを確認しながら進めていくほうがいいかな、と思います。

 まだまだ前途多難!
 わたしの経験からお話しているので、気づいていないこともたくさんありそうです。
 参考になればいいのですが。
 ほかの人からのご意見もお待ちしております。
 次は、「外科的手技」と「心肺蘇生法」についてのことを。

臨床前実習-3:前項|もくじ|次項:臨床前実習-5
文責:Kumiko

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