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専門教育課程-2

 道のりは長いですよ!
 あせらずに、ゆっくり。

 前回「専門教育課程-1」では、「こんな感じだよー」ということをお伝えしました。
 「なんだか大変そうだな、できるかな」なんて気分になったところで、「じゃあどうしたらできるんだろう?」ってところに入っていきたいと思います。
 ところで、「どうしたらできるのか」という対策は、個人のコミュニケーション手段や聴力の程度、大学の状況などに応じて変わっていきます。
 大切なことは、「自分が何を必要としているか知る」こと。
 それに対してどんな対策をとればいいかを考え、相談し、実行していくことになります。
【Case 1:友だちの力を借りる】
・ノートをこまめに、よくとる友だちの隣に座り、ノートを見せてもらう。
・友だちにノートテイクをしてもらう。
・過去の資料やプリントを上の学年からもらう。
 (試験は過去問で対応できるものも多い)
・講義が終わったあと、友達同士で勉強会をして聞き漏らしたところを補うという方法もあります。
【Case 2:ノートテイク】
 外部ボランティアでは、専門用語の多さに健聴者でも正確に聞き取ってノートテイクをすることが難しいです。
 その技術がある筑波大学などを除き、特に医学部単科の「医科大学」では、他学部との連携や過去に他学部で聴覚障害者を受け入れた実績がないので、外部からボランティアを呼ぶ方法は現実的ではありません。
 滋賀医科大学では、障害学生サポートサークル「ソレイユ」を立ち上げ、学生がノートテイクをしていました。
 ただし、学生によるノートテイクは「ノートテイク」の技術講習などを受けたわけではないので、不十分なところもあります。
【Case 3:パソコン要約筆記】
 筑波大学での場合です。
 筑波大学は、「聴覚障害者のための情報保障」が確立している筑波技術短大と提携し、パソコン要約筆記をつけています(他に、ノートテイク、手話通訳も可能です)。
 こういう大学を最初から選ぶのも手です。
 (筑波大学 障害学生支援委員会:http://www.human.tsukuba.ac.jp/shien/)
【Case 4:手話通訳】
 帝京大学での場合です。
 講義に医療手話のわかる手話通訳士をつけながら、講義を受けていました。すべての講義につくわけではないのがネックです。
【Case 5:FM補聴システム】
 補聴器や人工内耳のFM補聴システムを利用します。
 FM補聴システムとは、発信機(マイク)を講義をする人につけてもらい、マイク周辺の音を拾ってFM電波を補聴器や人工内耳につないだ受信機に飛ばす、というシステムです。雑音が入りにくくなります。
 聴力の程度にもよりますが、大学の講義室は高校よりも暗く、うるさい場合が多いので、これで聞こえが改善する人には有用と思います。聴力が悪いとこれをつけてもあまり改善しないこともあります。
 リオン株式会社(補聴器):RION-FM補聴器
 コクレア(人工内耳)やクラリオン(人工内耳)にもあります。
 医学科での情報保障は、残念ながらまだ発展途上にあります。筑波大学のようなところもありますが、特に単科大学では「難聴の学生は初めて」というところが多いでしょう。
 そのほかの一例ですが、滋賀医科大学では「講義プリントが不十分かつ、話す内容が多くて聴講するのみではわかりづらい」という講義に対し、「ソレイユ」から講義プリントの改善をお願いしました。そのことで聞こえる学生にとってもわかりやすいプリントとなった、ということがあります。
 ひとりで頑張るだけでは、きちんと必要な情報を得て身につけていくということが難しいです。同級生や大学と連携をとりながら、「やり方」を見つけていってください。
 この会の体験談の域を出ませんが、「じゃあどうしたらいいのか」というところで、こういう手もある、ということをお話しました。
 次は、実習、とくに解剖実習についてお話しようと思います。

専門教育課程-1:前項|もくじ|次項:専門教育課程-3
文責:Kumiko

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