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入学前に

 「合格!」
 自分の受験番号がある、とわかった瞬間、頭の中は合格の感動でいっぱいになってしまいますよね。しんどい受験勉強から開放されて、もう心は大学生活に飛んじゃったりして。

 でも、ちょっと待ってください。

 じつは、受験のとき大学が聴覚障害への対応を受理していたからといって、先生がたが「聴覚障害の学生が医学科に合格した」ということを知っておられるとは限りません。
 ほとんどの医学科では、いまだに聴覚障害者が入学してくることは前例のないことです。
 むかしの医師法にあった絶対的欠格条項―「目の見えないもの、耳の聞こえないもの、口のきけないものには免許を与えない」が、改正されたことを知らずに聴覚障害者は医者になれないと思っている先生だって、もしかしたらまだいらっしゃるかもしれません。
 高校のときも大丈夫だったから、問題ないと考えますか?
 わたしも、そう考えて入学前はとくに何もしませんでした。
 ところが、こういう状況で医学を学んでいくのは、入学前に考えるよりも難しいものです。
 ですから、聴覚に問題があるけれど、これから医学科に入学するという人にむけて、「入学前に、大学との話し合いをしたほうがいい」と勧めます。

 具体的にどういうことを話し合えばよいのか?
 まず、入学前は(当然ながら)大学のことを何も知りません。そういう状態でただ不安がっていても建設的ではないので、これから起こるだろうこと、医学科に特徴的なカリキュラムなどについては今後説明していきます。
 いまは、伝えたほうがいいと思われることを箇条書きにしておくだけにとどめます。
 もちろん下のことだけがすべてではありません。
 状況や大学の理解度・協力度に応じて、どうするべきかを考えていってください。迷ったとき、不安なとき、困ったときはこの会に連絡してください。

【はじめに:どこに伝えるか】
 合格の手続きをするとき、学生課など、手続きを受ける部署があります。その部署の人に聴覚障害があることや、そのことで大学に相談したいことがあることを伝えましょう。学生のための相談窓口がある場合もあり、そういう窓口を利用するのも手です。
 同じことを、違う人にむけて何回も話さなければならないかもしれません。根気強く、まわりの人に理解してもらうよう努めることが、今後の助けになるでしょう。

【入学前に伝えたほうがいいこと】
 入学が決まったとき、大学に伝えておきたいことには以下のものがあります。
(1) 「聴覚障害がある」ということ
(2) 自分の聞こえの程度とコミュニケーション手段
(3) 今後関わる先生がたへの周知
 下記にて、各項目について説明させていただきます。
(1) 「聴覚障害がある」ということ
 まず、自分の状況を伝えましょう。
 繰り返しますが受験のときに申請したからといって、大学に聴覚障害のある人を受け入れる心構えやシステムができているとは限りません。むしろ、そうでないことのほうが多いです。
 だから自分の聴覚障害のことについて、大学と話をしたい旨を学生課などに伝えます。
 大学とのお話では、学生の相談窓口になってくださっている先生、学年担任の先生などに同席してしていただくと良いかもしれません。

(2) 自分の聞こえの程度とコミュニケーション手段
 お話のできる場が設けられたら、次に自分の聞こえの程度とコミュニケーション手段を伝えるようにします。それには「自分の聴覚障害」ということを、自分で文字にして整理しておく必要があります。
 もし、あなたが高校までうまく授業を受けることができているなら、あなた自身も大学でどのようなサポートが必要かが、わからないことが多いでしょう。
 基礎教養課程では、高校までのやり方と同じようにできることが多いので、当面は高校までで必要だったサポート(たとえば席を前にするなど)を伝えるようにすれば十分だと思います。
 専門教育課程に入ってからはまたサポートが異なってくると思いますが、それは今後の大学との話し合いの中で、追い追い伝えていってください。

(3) 今後関わる先生がたへの周知
 まず、1年生で関わることになる先生がたへ、聴覚障害のある学生がいるということと、聴覚障害についての状況、授業でしてほしい配慮といったものを知らせていただくようにお願いします。併せて聴覚障害についての説明もあれば、良いかもしれません。

 聴覚障害についての説明に関しては PEPNet-Japan の、以下のページが説明する際にも役立つものと思います。
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/ce/xoops/modules/tinyd4/index.php?id=17&tmid=72

 最後に、
 「聞こえる人は、聞こえない人の状況がよくわからない」
 「そのため、どう支援していいのかもわからない」

 ということを頭においておいてください。
 そして、学生生活を円滑に送れるように、相互の理解を深めるためにも、大学との話し合いができる状況を築いていってください。
 そしてこれからの医学生生活を楽しんでください。

受験当日(閑話休題):前項|もくじ|次項:基礎教養課程
文責:Kumiko

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